飲食店のリピート率はどう測る?初回来店客とリピーターを把握する方法を解説
飲食店のリピート率を把握する方法を解説。POSレジだけでは分からない理由や、初回来店客とリピーターを判別する具体的な方法、小規模店舗でも実践できる管理方法を紹介します。

「常連客が多い店だと思うけど、実際にはどれくらいだろう?」
飲食店のオーナーや店長にとって、よくある疑問のひとつだと思います。
売上や客数は毎日確認していても、「そのうち何人が初来店で、何人がリピーターなのか」を正確に把握している店舗は意外と多くありません。
しかし、新規客とリピーターの割合が分かると、今の課題が見えやすくなります。
新規客は来ているのに再来店につながっていないのか。
常連客が支えているが新規客が少ないのか。
あるいは両方がバランスよく増えているのか。
こうした状況によって取るべき施策は変わります。
この記事では、飲食店でリピート率を測る方法や、初回来店客とリピーターを判別する仕組みについて分かりやすく解説します。
リピート率を把握する重要性
飲食店では新規集客ばかりに目が向きがちですが、経営の安定にはリピーターの存在が欠かせません。
例えば月間来店者数が500人の店舗があったとします。
- 初回来店客が400人、リピーターが100人
- 初回来店客が100人、リピーターが400人
では、同じ500人でも店舗の状況は大きく異なります。
前者は集客力はあるものの再来店率に課題がある可能性があります。
後者は常連客が多く安定していますが、新規顧客の獲得が不足しているかもしれません。
売上だけを見ていても、この違いは分かりません。
だからこそ、新規客とリピーターの割合を把握することが重要です。
リピート率とは?
リピート率とは、過去に来店した顧客が再び来店した割合を指します。
計算方法にはさまざまな考え方がありますが、小規模店舗であれば次のような考え方が分かりやすいでしょう。
来店客に占めるリピーターの割合
例
- 月間来店者数:500人
- リピーター:300人
この場合、
300 ÷ 500 × 100 = 60%
となり、リピーター比率は60%です。
厳密なマーケティング分析では異なる指標を使うこともありますが、まずは「新規客とリピーターの割合」を把握するだけでも十分に役立ちます。
POSレジだけではリピート率は分からない
「POSレジを導入しているから大丈夫」と考える方もいます。
しかし実際には、POSレジだけでリピーターを把握できるとは限りません。
POSレジが分かること
一般的なPOSレジでは、
- 売上
- 客数
- 注文商品
- 客単価
などを集計できます。
例えば、
- ラーメン50杯
- 餃子30皿
- 売上80,000円
といったデータは簡単に確認できます。
POSレジだけでは分からないこと
一方で、
- 誰が来店したのか
- その人が初回来店なのか
- 過去に何回来店したのか
は分かりません。
クレジットカード決済や電子マネー決済があっても、店舗側に顧客の個人情報が渡されるわけではないためです。
つまり、
「売上は分かるが、誰が買ったかは分からない」
という状態になります。
リピーターを把握するには顧客識別が必要
リピート率を測るためには、顧客を識別する仕組みが必要です。
会員カード・ポイントカード
昔からある方法です。
会計時に会員証を提示してもらい、来店履歴を記録します。
例えば、
- 紙のポイントカード
- 会員カード
- QRコード会員証
などがあります。
顧客ごとの来店履歴が残るため、比較的正確にリピート率を把握できます。
電話番号による顧客管理
美容室やサロンでよく使われる方法ですが、飲食店でも利用できます。
会計時や予約時に取得した電話番号で顧客を検索し、
- 来店回数
- 最終来店日
などを管理します。
予約システム
予約中心の店舗では、予約情報だけでもある程度分析できます。
例えば、
- 初回予約
- 2回目以降の予約
を集計することで、リピーターの割合を把握できます。
焼肉店や居酒屋、高価格帯のレストランでは活用しやすい方法です。
LINE会員や店舗アプリ
LINE会員証やアプリ会員を導入している場合は、顧客ごとの来店履歴を記録できます。
チェーン店でよく見かける方法ですが、最近は個人店でも導入しやすくなっています。
小規模店舗でも実践できる方法
個人経営の飲食店では、複雑な顧客管理システムを導入するのが難しい場合もあります。
そのような場合は、まず顧客を識別できる仕組みを作ることから始めるのがおすすめです。
アンケートで確認する
会計後のアンケートで、
- 初めて来店した
- 2〜5回目
- 何度も利用している
などを選択してもらいます。
精度は高くありませんが、店舗の現状を把握する第一歩になります。
スタンプカードを活用する
スタンプカードは販促施策として知られていますが、顧客管理にも役立ちます。
例えば、
- 登録者数
- 2回目来店者数
- コンプリート達成者数
などを確認できれば、再来店状況の把握がしやすくなります。
特にデジタルスタンプカードは集計が容易で、紙のカードのように回収して数える必要がありません。
リピート率が低い場合に見直したいポイント
リピート率を測る目的は、数字を眺めることではありません。
改善につなげることが重要です。
初回来店後の接点があるか
飲食店では、初回来店後に何も接点がないケースが少なくありません。
その結果、
「美味しかったけど、また行くきっかけがない」
という状態になります。
再来店の理由を作れているか
例えば、
- スタンプカード
- 次回使えるクーポン
- 季節限定メニュー
- 会員向け特典
などは再来店のきっかけになります。
離脱ポイントを把握する
もしスタンプカードを導入している場合、
- 1回目で離脱する人が多い
- 3回来店までは多いがその先が少ない
などの傾向が見えることがあります。
こうした数字は改善施策を考えるヒントになります。
リピート率の把握は店舗改善の第一歩
売上や客数だけを見ていると、店舗の本当の状況は分かりません。
重要なのは、
- 初回来店客は何人いるのか
- リピーターは何人いるのか
- どの段階で離脱しているのか
を把握することです。
大規模なシステムを導入しなくても、会員制度やスタンプカードなどを活用すれば、一定の分析は可能です。
まずは「新規客とリピーターを区別できる状態」を作ることから始めてみましょう。
まとめ
飲食店のリピート率を測るには、顧客を識別できる仕組みが必要です。
POSレジだけでは売上や客数は分かっても、誰が何回来店したかまでは把握できない場合が少なくありません。
会員カードや予約システム、LINE会員、スタンプカードなどを活用することで、初回来店客とリピーターの割合が見えるようになります。
リピート率を把握できれば、店舗の課題も明確になります。
まずは顧客を識別する仕組みを作り、自店の現状を数字で把握することから始めてみてください。
リピート率を把握したい場合は、顧客を識別できる仕組みを作ることが重要です。
デジタルスタンプカードを活用すれば、再来店促進と来店状況の把握を同時に行えます。
小規模店舗でも手軽に始めたい場合は、PON!メイカーのようなQRコード対応のデジタルスタンプカード作成サービスを活用する方法もあります。
(PON!メイカーにおける顧客分析機能は追って提供予定です)